幸運にも、週末、ツィメルマンの講演会を聞きにいく機会に恵まれました

テーマは、「ルトスワフスキのピアノ協奏曲」について。
ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994)は、20世紀ポーランドを代表する作曲家で、代表曲の1つ「ピアノ協奏曲」は、同じくポーランドを代表するピアニスト・ツィメルマンのために作曲されました。
ツィメルマンはご存知の方も多いと思いますが、75年
ショパンコンクールで優勝した世界的なピアニストです。
(ちなみに、画像は、今月開催されるツィメルマンのリサイタルのチラシです。)
2時間余りの講演があっという間に感じられるほど楽しかったです

途中で参加者全体がオーケストラやソ
リスト役となってリズムを口ずさみ、音楽の「偶然性」について体験したり、ツィメルマン自身がピアノを弾いて音楽を解説してくれたり(めちゃ感激!!)。
豪華で濃密な夜でした!
講演では様々な奥深い話を聞くことができ、とても私が日記にまとめられるような力量はないのですが

、中でも印象に残ったことを記しておきたいと思います。
■ツィメルマンの講演より
音楽とは、作曲家に沸き起こった感情から誕生する。
現代音楽であれ、古典派の音楽であれ、そのことはいつの時代も変わらない。
だから、ルトスワフスキの音楽も、「現代音楽」というジャンルではとらえていない。
私自身、作曲家が曲を書くに至った動機を大切に考えている。
音楽は、ある時間の中で感情がどう動いているか、ということがとても大事である。
演奏家と聴衆という距離のあった関係が現在、私たちは技術の進歩により、細部に至るまで聴くことができ、それは正確さにこだわる傾向ももたらした。
だが、その事は音楽にとって本当に大事なことを見失ってしまいかねない。
私は、演奏には"フィジカルな喜び"があると考えている。
元々、音楽家は常に(演奏している姿が)目に見える存在だった。
演奏家がどう楽器に向き合っているか、ということが大切なのだ。
ここでいう、フィジカルとは、単にダイナミックな、オーバーアクションのある演奏のことではない。
音楽を伝えようとする姿から"信憑性"が生まれ、その思いが聴衆に届くところが"フィジカル"ということである。
ちなみに・・・私が初めてツィメルマンの演奏を聴いたのは、こちらです。

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■ショパン:4つのバラード|舟歌|幻想曲
CHOPIN: 4 BALLADES|BARCAROLLE|FANTASIE
- 発売日:20051102 UCCG-9654 CD 国内盤 1枚組
バラードももちろん素晴らしいですが、舟歌と幻想曲も見逃し難い魅力があります。
幻想曲は長大な曲、というイメージがありましたが、最後まで研ぎ澄まされた音色に引き込まれました。
まさかまさか、近くで(っていってもそんなに近くないですが)ツィメルマンに会えるとは思いませんでした〜
ツィメルマンは、確かに素晴らしいテクニックを持っていますが、それだけに終始しないところがさらに素晴らしいです。
いろんな意味で、カッコ良いです。
アクエリアスさんも、ルトスワフスキはご存知ですか?
実は、私、全然知らない作曲家だったんですよ(汗
実際に協奏曲を聞いても、現代音楽っぽい独特な音調ですが、そこには確実に作曲家の意思がこめられていること、講演会でよく分かりました。
ちなみに、この協奏曲、めちゃめちゃ難しい所があって、ツィメルマンも一生懸命練習して弾けるようになったそうなのですが、作曲家であるルトスワフスキ自身に
「そこはそんなに簡単そうに弾かないでくれ」
って言われたらしいですよ。
あ、サインですか?欲しかったけど、出待ちする場所も時間もありませんでした〜〜。