いやはや、ホントに驚きました。こんな凄いものが出てくるとは。。。
クラシック・ファンのなかでも、フルトヴェングラー・ファンはその熱心さ、ひたむきな
収集と鑑賞が他の類を見ないほどですが、自分は最近、「板起こし」と称した状態の良い
初期LP盤からのCD復刻があまりにいろいろ出るので、少々飽きてきてもいましたが、そんな
なか、今回のエルプ復刻はちょっと次元が違って、ホントにびっくりしたのでした。
エルプというのは、レーザー光線でLPをトレースしてアナログ音に変換するというもので、
かつてのレーザーディスクの原理と似てますが、あのLPの音溝を変換するのは不可能と言われて
いたものを、実現化したのがエルプ・レーザー・プレーヤー。最初のは200万くらいして、今は
値下がりしたそうですが、それでも100万。超高価ですが、そのプレーヤーで再生した音を
デジタル変換して取り込んでマスタリングしたCDが出たのでした。発売元はALRUS(キングインタ
ーナショナル)。
驚くのは、初期LPを使用しつつ、非接触なので、当たり前ですが、「針音ナシ」で出てくる。
そのため、マスターテープを聴くような感じ。さらにその音が信じられないほどのリアリティ。
こんな音がレコードに入っていたのかという驚きで、オリジナル・マスターテープは劣化して
いるから、おそらくいまのそれより音が良く、当時のオリジナル・マスターの音そのものに近い
と思いました。
聞いたのは、
ブラームスの4番と
ベートーヴェンの4番。1943年の戦時下の録音。
空襲で焼け落ちる前の、旧ベルリンフィルハーモニー・ザールのなかでのフルトヴェングラー
とベルリンフィルの魂の響きが壮絶、眼前に迫るほどの迫真の音でした。
ブラームスの冒頭の、あの伝説の遠くから響いてくるような弦のH音(ハー)。