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chirolin
のめりこんだり、他のジャンルに浮気したり、色々ありましたが、クラシック音楽はいつも生活の通奏低音のような存在でした。付き合いの年月だけは多少あるので、記憶に残る演奏などを少しずつご紹介できれば、と考えております。よろしくお願い致します。
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音の記録 [2008年07月12日(土) ]
 エディソンによる蓄音機の発明は1877年のことですが、厳密に言うとエディソンの発明に先立ち、1877年4月30日に音の記録と再生方法を考えつき、フランスの科学アカデミーにドキュメントを提出した男がいました。シャルル・クロ(Charles Cros) がその人ですが、彼は残念ながらアイディアを実行に移す資金がなかったため、実際に発明することはできませんでした。フランスに「ACCディスク大賞」というのがありますが、これは悲劇の発明王シャルル・クロにちなんで名付けられたものです。(Academy Charles Cros) ところで、エディソンが発明したのは、平円盤レコード(グラモフォン)ではなく円筒レコード(フォノグラフ)でした。彼は1877年12月24日に特許を出願し、翌年2月19日にこの特許がおりると、4月24日にはエディソン・スピーキング・フォノグラフ社を設立し、会社は本格的に機械の製作を始めます。これが、世界初のレコード関係の会社ということになります。
もっともこのフォノグラフというものは、錫箔の薄片を巻き付けた円筒に音を録音し再生するというもので、エディソンの会社はこの機械を売るというハード面を主目的としていました。従って、録音された媒体(ソフト面)を主商材とする今のレコード会社とはちょっと違います。子会社のコロムビア・フォノグラフが1889年頃より音楽を入れた円筒レコードを積極的に販売し始めているので、このあたりがソフト販売会社の第一号になるのでしょう。エディソン自身は、この機械の用途を10項目挙げていますが、音楽の再生は「口述速記」,「盲人用の本」,「発生・話術の教育」に続く4番目にやっと出てくるといった位置づけでした。
 一方、平円盤レコードはベルリナーによって1887年に発明されました。
ベルリナーはドイツ人ですが、1870年には渡米しており、没したのもワシントン(1929年)です。彼は、エディソンの垂直カッティングから水平カッティングに切り替え(レコードに対して溝が上下ではなく左右に動く)、複製の容易な平円盤を発明したわけですが、発明家としてはエディソンに及ぶような人間ではありませんでした。しかし、エディソンの関心事が専ら自身の発明によって金を稼ぐことであり、音楽や音楽家に対してさしたる興味を持たなかったのに対し、ベルリナーが優れていたのは、「グラモフォンを売るためには、良いレコードをつくらなければならない。良いレコードをつくるためには、立派な音楽家の協力を得なければならない」と考えた点でしょう。ベルリナーは1895年に自身のベルリナー・グラモフォン・カンパニーを設立し、ベルリナーによって英国に派遣されたウィリアム・バリー・オーエンを立役者として英グラモフォン・カンパニーが、1898年に誕生します。

左は研究段階でのグラモフォン、下は1894年頃の手回し式グラモフォンです。
Posted at 11:44 | 音の記録 | この記事のURL | コメント(0)

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http://www.salon.kotenha.com/chirolin/archive/4/0

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